楽器が生まれ変わります!
トランペットリフレッシュ処理
K様 トランペット Bach Stradivarius Model37 ML
一見、問題なさそうなトランペット。
ピストンもスムーズに動くし、抜差管の固着もありません。
しかし、マウスパイプのスワブ通しを長年やっていなかったため、マウスパイプ内に錆が固着して小さい山がいくつもできている状態。ブラシによるブラスソープ清掃ではもはや取れきれない状態でした。そのため、更に専用薬品に一晩漬けて、再度ブラスソープ清掃をして、やっと錆を除去することができました。
そして、お客様と相談して、この機会を利用して、ピストン、バルブケーシング内、チューニング管、抜差管をフル・リフレッシュ処理することに。
具体的にはすべてを薬品洗浄し、新しくオイルを差し直し、適切なグリスを塗りなおしました。
薬品洗浄のメリットはメタルポリッシュのように金属面を削らないこと。抜差管などのクリアランスをキープすることができます。
そしてピストンオイルはお客様の奏法にあわせて“ライト”を選択。
グリスはお預かりした時にはすべての箇所がチューニングスライドオイルを使っていらっしゃったのを、チューニング管は“ライトチューニングスライドオイル”、抜差管は“ヘビーグリス”に塗り替えました。これによって、操作性と気密性を両立することができました。
左側1番ピストンがクリーニング済、右側の2番ピストンがクリーニング前です。
外見はきれいでも、中はこのように長年の汚れがたまっている場合があります。今回はボトムキャップの汚れが特にひどかったです。これらの汚れがピストン周りに付着して、ピストン動作に影響を与えます。
フェルトもオイルが浸み込みクッション性が減衰していたので、中性洗剤で洗ったのちに乾燥。新品同様にクッション性が戻りました(フェルトは一年前に交換したばかり、お客様談)。
調整済みトランペット試奏後のお客様の声
実は最近は長時間練習した後、肩が凝ったり、疲れが残っていたのですが、これだとその疲れを感じないで済みそうです。しかも吹奏時に心地よい抵抗感があるのが好感を持てます。
音も豊かな感じ、倍音がいっぱいある感じになりました。管体の響きが良くなりましたもんね(ベルを指ではじいて、鳴る音を聞きながら)
今度遠くにマイクを置いて録音して“遠鳴り”の具合がどんな感じか試してみたくなりました。
K様 トランペット リフレッシュ処理
・マウスパイプ内サビ除去
・ピストン/バルブケーシング内クリーニング
・チューニング管/抜差管クリーニング
・ピストンオイル交換
・チューニング管/抜差管グリスアップ
・管体磨き
費用 一式 28,000円
納期 2週間
※ご予算に応じてリフレッシュ内容を考慮いたします。
※納期もご都合に合わせて検討いたします。
尚、繁忙期においてはお時間をいただく場合があります。